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新疆ウイグル自治区
古代はシルクロード交通の要地、古来西域の名で知られ、いわゆる西域と呼ばれた地域で、漢代には亀茲、車師、且末、于闐などの国があり、西域都護府が置かれた。
中国の北西部にある省級の自治区。主都ウルムチ。省または自治区として中国最大である。世界で8番目に大きな国家行政区画であり160万平方キロメートル以上の広さを持ち、約2589万人（2021年）の住民がいる。中央部を東西に走る天山山脈とその北側のジュンガル盆地、南側のタリム盆地、東側のトルファン盆地からなる。住民は約三分の二を占めるウイグル人のほか、カザフ、キルギス、モンゴルなどの少数民族がいる。アジア大陸のほぼ中央にあり，アルタイ山脈，カラコルム山脈，クンルン (崑崙) 山脈，アルトゥン (阿爾金) 山脈などに囲まれ、モンゴル，ロシア，カザフスタン，キルギス，タジキスタン，アフガニスタン，パキスタン，インドに接する。
ウルムチ（烏魯木斉）
ウルムチとはモンゴル語で「美しい牧場」を意味する。古来天山北路の要地で，ジュンガル盆地の中心をなす。標高915m。天山山脈主脈とボグダ山系との間、達坂(ダーバン)城凹地の北部にある。7市轄区、1県を管轄する。人口407万（2021）。住民にはウイグル、漢民族、カザフなどが多い。年平均気温は約7℃、年降水量は約250ミリメートル。内陸性気候で、年間を通して乾燥する。
イスラム文化が支配的な地域で、毎年ラマダーン（断食月）明けには祝祭イード・アル・フィトルが行われるほか、イスラム文化圏特有の市場(いちば)である新疆国際バザールもある。市東部には、世界自然遺産「新疆天山」（2013年登録）の構成資産であるボグダ山がそびえ、中腹にある天池の絶景は有名。市街にある新疆ウイグル自治区博物館は、楼蘭や哈密、チャルチャンで発見されたミイラを展示していることで知られる。
トルファン/トゥルファン（吐魯藩）
新疆ウイグル自治区東部、天山山脈南麓にある地域、およびその中心となる地級市。漢字では吐魯番。人口70万（2021）。漢字では吐魯番。東西交通の要地で遊牧民と漢民族が覇権を争った地域。漢代には車師国，南北朝〜唐代には高昌国が建設された。今でも高昌区にはアスターナ古墳群をはじめとする貴重な遺跡が点在する。 2014年、ユネスコにより「シルク・ロード：長安‐天山回廊の交易路網」の構成資産として、高昌故城（カラ・ホージョ）と交河故城（ヤール・ホト）が世界文化遺産に登録された。
降水量が極端に少なく、炎暑の地として名高く、豊饒ではあるが水が乏しいので、カレーズ（坎児井）と呼ばれる地下水路による灌漑が行われている。
カシュガル/喀什噶爾
新疆ウイグル自治区西南部の都市。中国最西端の新疆南部最大の都市。人口89万0381（2021）。中央アジアのオアシス都市。タリム盆地西隅にあり，タリム川に臨むオアシス都市、天山南路の要地。古くからシルクロードの貿易地であり、中央アジアと中国を結ぶ要衝として羊毛，綿花，茶の交易が行われ、古くから繁栄した。漢代には西域三十六国のひとつインド・ヨーロッパ語族系の白色人種が住む疏勒国の国都として栄え、唐代に安西都護府を設置され、当時この地を訪れた玄奘の記録では仏教が盛んであったと記されている。今でもカシュガルには名勝旧跡が一杯残されている。7世紀にカシュガルを支配したアパク・ホージャ一族の墓を納めた廟とモスクの香妃墓や中央広場にある新疆自治区最大のイスラム教寺院のエイティガル・モスクなど名勝旧跡が一杯残っている。カシュガルでは毎週日曜日ひらかれる新疆最大のバザール日曜バザールと平日も開かれる常設のバザールがあり、靴・帽子・木工細工・楽器・金属製品など、工房を兼ねた店が建ち並んでいるウイグル旧市街と職人街があり、異国情緒たっぷりな街並みです。

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